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2016年3月 6日 (日)

北島寿典(安川電機)のオリンピック代表が濃厚に<2016年びわ湖毎日マラソン>

序盤からあれこれ動きがあって、オリンピック代表を目指した日本人選手の
30km以降の争いも見応えがあって、胸が熱くなるような展開で、観ていて非常に
面白かったです。

先週の東京マラソンのモヤモヤ感があっただけに、今日はスッキリしました。

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●第71回 びわ湖毎日マラソン 結果

1位 ルーカス・ロティチ (ケニア) 2:09:11
2位 北島 寿典 (安川電機) 2:09:16
3位 アルフォンス・フェリクス・シンブ(タンザニア) 2:09:19
4位 石川 末廣(Honda) 2:09:25
5位 深津 卓也(旭化成) 2:09:31
6位 丸山 文裕(旭化成) 2:09:39
7位  川内 優輝(埼玉県庁) 2:11:53
8位 中本 健太郎(安川電機) 2:12:06
9位 井上 大仁(MHPS長崎) 2:12:56
10位 池田 宗司(ヤクルト) 2:13:27

午後0時30分にスタートとなった今日の大会。

テレビ中継のNHKによると、正午現在の気温が19.8℃ということで、
今の時期としてはかなり気温が高い、厳しい条件となりました。

ただ、風が弱く、曇り空で日差しが無かったようで、
そこはまだ救いとなったのかと思います。

ペースメーカー(PM)の設定は、当初のキロ3分00秒から、
暑さを考慮してキロ3分02秒に変更となったようです。

しかし、外国人選手達がもっと早いペースで走りたがり、
結局3人いたPMのうち、コスゲイ選手が先頭集団のPMを務め、
残りの2人の設楽悠太選手と圓井選手が設定どおりのキロ3分02秒で
後ろの集団のPMを務めるという流れになりました。

結果的に第1PM、第2PMという形となり、上手く役割分担をして
レースが進んでいきました。

ゼッケン5番の海外招待選手のエチオピアのキタタ選手、
5kmか10kmの給水地点で、ゼッケン末尾4番のテーブルから
間違って取ってしまい、その後、

「あれっ、これは俺のじゃないや・・・・」

と気が付いて戸惑っている感じ(推測)が可愛かったです(^^)

このキタタ選手、自己ベストが2時間8分53秒(2015年上海マラソン)と、
エチオピアの選手としては平凡な持ちタイムでした。

しかし、キタタ選手はまだ19歳で、本格的な陸上歴は堂々の半年(!)、
ちょっと前まで、学校に通うために往復30kmの道のりを毎日のように
走って通っていたとのこと。

「遅刻しないように、早いペースで走って通っていた」

ということで、いろいろ突っ込みたいエピソードが満載のこの選手、
10kmを過ぎてからはPMを無視して1人抜け出して一気に独走し、
そして失速して30km過ぎに捉えられ、最終的には2:16:09でゴールと、
今日のこの大会をいろいろな意味で大いに盛り上げてくれました。

マラソンのペース配分を学べば近い将来、物凄いタイムを出す可能性は
充分にある選手かと思います。

日本人選手のトップ争いは、30km手前で北島、石川、深津、丸山、中本の
5人の集団になりました。

ここで北島選手がややペースを上げて前に出て、そこで中本選手が
遅れ気味となり、中本選手ファンの僕は心配になりましたが、
30kmを過ぎてからは今度は丸山選手が一気にペースアップをして、

・丸山
・北島、石川、深津
・中本

とはっきりと3つに分かれました。
中本選手は完全に遅れてしまいました。

中本選手は序盤から妙に汗をかいていた感じがして、気になり続けていました。
残念な結果ではありましたが、30kmまではしっかりと走って、見せ場は作りました。

35kmを過ぎ、丸山選手の後ろの3人の集団からは石川選手が抜け出し、
40km手前で前の丸山選手を抜きました。

丸山選手は、30km~31kmのラップが2分55秒ということで、あそこまで
一気に上げずに、3分00秒ほどのペースアップだったらどうだったかなとは
思いますが、それは結果論で、勝負を懸けた価値のあるペースアップでした。

これで日本人トップは石川選手で決まりかと思いましたが、北島選手が
右わき腹を時折押さえながらも追い上げて、残り1kmくらいで逆転をしました。

そしてゴールのある競技場のトラックに入って初めて判明したことは、
前にいる優勝争いの2人の外国人選手と、思いのほか差がないことでした。

結局、北島選手は最後にシンブ選手を抜いて2位でゴール。
優勝のロティチ選手にも5秒差まで追い上げました。

あとトラック半周分の距離でもあれば、逆転優勝できていたのではという、
最後の北島選手のラストスパートは見事でした。

そして日本人選手の2位は石川選手、3位は深津選手。

4位 石川 末廣(Honda) 2:09:25
5位 深津 卓也(旭化成) 2:09:31

のこの6秒差が、2時間9分を走り続けた中での僅か6秒差ながら明確な6秒差で、
結果としてはオリンピック代表を巡る大きな6秒差となりそうです。

オリンピック代表の3枠の選考は、

福岡・・佐々木 悟(旭化成) 2:08:56
東京・・高宮 祐樹(ヤクルト) 2:10:57
びわ湖・・北島 寿典 (安川電機) 2:09:16、石川 末廣(Honda) 2:09:25

の4人から選ぶことになりそうですが、佐々木選手と北島選手の2人は確定、
残りの1枠は、

・高宮・・・日本人1位
・石川・・・タイム、内容、(2時間9分台が3回目の安定感)

の比較で、石川選手の方が上という判断で、スンナリと決まりそうです。

今日の北島選手(31歳)と石川選手(36歳)は2人とも東洋大出身で、
特に昔からの東洋大関係者は今、大喜びではないでしょうか(^^)

石川選手は、大学2年生の時の箱根駅伝で9区を走り、
終盤にフラフラになってしまい、何とかタスキは繋いだものの、
区間記録では独走の最下位となってしまったという走りがありました。

20歳くらいの大学生選手にとっては辛い経験だったとは思いますが、
そこから実業団のHondaに進み、33歳で初めてサブテン(2時間9分10秒)を出し、
そして36歳での今日の大会で、おそらくオリンピック代表の座を掴んだわけで、
ちょっと感動しました。

北島選手も、1年前に優勝した延岡西日本マラソンでのテレビ中継を
BSフジで観ていたので、「俺はこの選手をちゃんと知っているぞ!」と、
変に優越感に浸っています。

今日は厳しい気象条件がありながら、4年に1回のオリンピック選考レースの
独特の緊迫感の中で2時間9分台が4人出るという、見応えが非常にある
レースとなって、大満足となった日曜日の午後となりました!

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