2016年別府大分毎日マラソンの感想(ダッシュおじさんは今年も健在)
今日はお昼からHBC(TBS系列)で「第65回別府大分毎日マラソン」の
中継を観ていました。
この大会は毎年、スタートの号砲とともにダッシュをして
最初の1kmくらいまでトップを走る市民ランナーと、
そのランナーを極力映さないようにするテレビ局側との闘いが
名物となっています。
今年も、その恒例行事を無事に目にできて満足です(^^)
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●第65回別府大分毎日マラソン 結果
1位 メクラ・アベラ(黒崎播磨-エチオピア) 2:09:27
2位 アンソニー・マリティム(ケニア) 2:11:17
3位 シュメ・ハイル(エチオピア) 2:11:41
4位 石田 和也(西鉄) 2:12:25
5位 ソン・ミョンジュン(韓国) 2:12:34
6位 白石 賢一(旭化成) 2:13:07
7位 イオル・オレフィレンコ(ウクライナ) 2:13:33
8位 棟方 雄己(カネボウ) 2:13:53
9位 日下 佳祐(日立物流) 2:14:11
10位 兼実 省伍(中国電力) 2:14:15
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今回の大会は、半年後のリオ五輪の選考レースとはなっていなく、
そのため参加した日本人選手は、
「来年以降の世界陸上、そして2020年の東京五輪の代表を目指して、
その良いきっかけとなるような大会に」
というような感じで挑んだ選手が多かったかなと思います。
そんなわけで、そこまで有力な選手は参加していなく、
結果も寂しいと言えば寂しい結果にはなりましたが、
気楽な気分でそこそこ楽しくテレビ観戦をしていました。
ペースメーカーは3人いて、5kmを15分15秒ほどの設定となっていました。
その中の1人がHondaの設楽悠太選手でした。
設楽選手は25km地点までの契約だったようで、そこで止めましたが、
今後の日本長距離界の期待の中心選手の1人のため、
「せっかくなので、そのまま1選手として、もう少し続けてくれないかなぁ~」
と強く思ってしまいました(^^)
優勝したエチオピア人のアベラ選手は、実業団の黒崎播磨に所属の選手。
32kmあたりから独走となった後は、テレビ中継のカメラに向かって繰り返し
話しかけたりピースサインをしたり、自由過ぎる走りとなっていました。
さすがに最後の3kmくらいは苦しくなってペースダウンしたようで、
あの余計な行動で力を使わなかったら、もしかしたら2時間8分台も
ギリギリで出ていたかもしれませんが、楽しそうに走っていて何よりでした。
このアベラ選手、黒崎播磨所属では最後のレースになるかもとのことで、
キャラクター面も含めて少し勿体ない気が。
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(*午後10時追記)
日刊スポーツのWeb記事によると、ここまでニューイヤー駅伝などで
満足な成績が残せなかったため、3月には契約切れで故郷エチオピアに
帰る予定だったが、初マラソンの優勝で急転し、会社側との1年間の
契約延長が決まったとのこと。
走っている最中のテレビ中継のカメラには、コーチやチームメートへの
感謝の言葉を言っていたということで、まさに「逆転満塁ホームラン」となった
今回の別府となったようです。
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32kmあたりから39kmくらいまでは、日本人トップはカネボウの棟方選手でした。
この棟方選手、高校は仙台育英高校でしたが、北海道出身選手で、中学校は
道南の七重大中山中学校の出身です。
最後は完全に失速して、2時間13分台でのゴールとなりましたが、
初マラソンで見せ場は作ったので、次に期待です。
終盤に追い上げて日本人トップの4位になった石田選手は、
4年前の西日本延岡マラソンで2時間11分57秒で優勝した選手で、
途中までは中継でもそういう紹介をされていたものの、
トラックに入って実況を引き継いでから何故か、
「自己ベストが2時間21分(2時間29分?)の全く無名ランナー」
という扱いになってしまい、そのため、その後のインタビューでも
「大幅な自己ベスト更新」と言われて変な空気になってしまいました。
全体的に今日の中継は落ち着いて観られ、普段はなかなか目にしない、
視覚障がい者のガイドランナーの20kmでの受け渡しのシーンも映していて
良い中継だったのですが、最後の石田選手の誤情報だけが残念でした。
男子マラソンはこれから、
2月28日 東京マラソン
3月 6日 びわ湖毎日マラソン
とオリンピックの選考レースが2つあるので、それが今から楽しみです。
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