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2009年3月22日 (日)

大熱戦の末に羽生四冠が優勝!-NHK杯将棋トーナメント

日本中の(ほんのごく一部)が大注目の、今日の午前中にNHK教育で放送された

「第58回NHK杯トーナメント決勝:羽生 善治 四冠×森内 俊之 九段」

は、期待にたがわぬ大熱戦に!

途中までは森内九段が優勢と思ったのですが、羽生四冠のじっとついた
「△5四歩」が最初は全く意味が分からなかったのですが、この歩が
△5五歩、△5六歩と伸びていき、森内九段の玉が一気に危なくなりました。

△4七金と王手して森内玉を1段目に落とした時には、

「あぁ~、これで勝負が決まったかなぁ~」

と思ったのですが、そこからどんどん横に逃げて▲8八の地点まで玉が行くと、
意外と難しそう。

森内九段が▲5五角と打った時には、絶妙の決め手の攻防手に思えて、
先ほどとは逆に、

「これは森内勝ちで決まりかぁ~」

と思ったのですが、そこで△1五角とじっと逃げたのが印象的。
最初は指す手に困って、単に角を逃げただけの手に思えたのですが、
実は次に「△3七角成り」の詰めろを睨んだ恐ろしい1手。

しかし、▲5二金と詰めろをかけて、森内九段の勝ちかと思われました。

というか、解説の渡辺明竜王が「これが詰めろです」と言うから
詰めろだと分かっただけで、僕の棋力ではどうやって詰ますのかは
「??」でした。

そんなわけで、次の△9四歩によって、どういう具合に詰めろを逃れたのかは
未だに分かりませんが、単に玉の逃げ道を広げただけのこの手が、
先手にとっては、

・詰めろを続けなければいけない
・金は渡せないけど、▲5二金を渡さずに詰めろは……

という状況の中、(おそらく)どうすることも出来なくなったようで。
あの30秒将棋の中の「△9四歩」は、NHK杯の歴史に残るような
1手だったと思います(たぶん)。

最後は森内九段が王手をかけ続けたものの届かずに投了。

結果的には▲5二金が敗着だったのかもしれませんが、
あくまでそれは結果論なわけで。

大熱戦で、将棋のオモシロさを充分に堪能しました!

*午後11時追記

△9四歩は実は「詰めろ逃れ」では無かったようで…。
厳密に言うとその後▲6二金、△8二王なら詰みませんが、
それだと後手に持ち駒が入らないので▲6三金の詰めろで先手の勝ち(たぶん)。

▲6二金、△同王、▲6一金、△7二王、▲5二竜、△6二桂合、▲同金、△8二王、
▲7三角成以下で詰んでいたようです。

そして▲2一飛成、△5一歩の交換で複雑にはなったものの、
それでもまだ▲6二金、△同王、▲5一竜!以下の詰みがあったようで。

しかし、あの△9四歩が結果的には「羽生マジック」になりましたねぇ。

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コメント

こんにちは。NHK将棋は最高ですよね。
特に、双方持ち時間0の接戦時の緊迫感は異常です。
今回は、前回ミラクルだった長沼もゴリラ橋本も清水女流も瀬川さんも早々に破れ、ダークホース不在の大会でしたが、その分上位のガチ対決がたくさん見られて良かったです。
決勝の羽生-森内も熱くなって見ていましたが、自分自身の腕は素人以下なので「○手目の○×金が決め手でした」などと言われてもさっぱりです。
21手詰めの詰め将棋を検証できるしげたさんの脳が羨ましいです。

投稿: % | 2009年3月29日 (日) 10時11分

>%さん

日曜日午前のNHK教育の「将棋トーナメント」はオモシロい
ですよねぇ。

終盤の「双方1手30秒」の場面は、いつもドキドキします。

山崎、阿久津、橋本あたりにもっと期待したいのですが、今シーズンの4強は結局

「羽生、久保、森内、佐藤」

の順当な顔ぶれで。しかし、やはり上に進むにつれて緊迫感が
どんどん増していきますよねぇ。

投稿: しげた | 2009年3月29日 (日) 20時15分

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